誰だよ、痛くないって言ったの!

 こんにちわ。

このコロナ禍、腸の調子が悪かった私は

20年振りに医師の勧めで検便をしました。

すると、便に血が混ざっているということで

あの噂の「大腸内視鏡検査」を受けることに。

40歳を過ぎると「胃カメラ」同様に避けて通れそうにない検査。

初めての経験だったのでネットで下調べをしたところ

「凄く痛い」と「全然痛くなかった」

という2極展開。

おいおい、自分はどっちだ..と不安になったけど

「ごめん、怖いから検査やめとくわ」

って小学生みたいなドタキャンできるわけもなく、

検査を勧めた内科医に相談。

「え?麻酔するし、全然痛くないよ」

なんだ、麻酔するから大丈夫じゃん!とかなり肩の力を抜いて

検査日当日を迎えた私。

食事制限は前々日の夕飯から始まり、当日朝は水分のみ。

下剤を飲んで病院へ。

病院についてからもポカリ味の下剤を1L強飲み、飲み干した

辺りから下剤の効果で腸に残った便を出し切り

1時間後ついに点滴から麻酔を入れて内視鏡検査開始!

ここまでは、食事制限をきっちりしたお陰か、

なんの支障もなく来たので

「なんだ、楽勝じゃん。」と

完全に大腸内視鏡検査様をナメてました。

 

「じゃ、入れてくね~」と先生の声もかなりゆるめだったので

力も入らずスムースイン!

ところが腸を進むにつれ、体の内側から抉られる感覚に..。

先生 「あれ?カメラ進まないねぇ。痛い?」

私  「ウゴゴゴゴ」(声が出ないくらい痛くて言葉にならない)

そう、引っかかる場所があるらしく先生がカメラをグイグイ進める

度に、激痛というか腹を抉られる今までに経験したことのない痛みが...。

だんだん気分が悪くなり記憶が曖昧になる私。

気が付くとカメラは引っこ抜かれ、看護師さんに

「お疲れ様~」とポンと肩をたたかれてました。

 

ヤバイ、絶対 腸に異常があったに違いない!!

痛みを思い出し、結果を待つ間、私の葬式で子供がおいおい泣いてる

ところまで想像してしまった私。

 

先生 「ハイ。異常なし!」

私  「え?」

カメラで撮られた私の大腸を見せていただきました。

「あ、キレイじゃん」

それはそれはキレイなピンク色で、ド健康な腸でした。

あんなに痛かったのに。正常なんかい。

後で聞くと、妊娠出産で腸が下がったりすると

カメラが入りにくくなったり、腸が少しねじれてたりするそうです。

どうやら私もカメラが入りにくい腸の持ち主だったようで。

 

その後、電車の吊り広告や郵便局などで見る

「痛くない!大腸内視鏡検査!」のポスターを見る度、

「ハイ!個人差ありまーす!」

「先生の技量も関係しまーす!」

と心の中で叫んでしまう私でした。

 

次の大敵は「胃カメラ」検査。

痛くないわけ...ないよな。

世の中の”大丈夫”は”あんまり大丈夫じゃない”を

知った、大人になった冬。