星野源って。

 こんにちわ。

私は、数年前から星野源が好き、おととしからKING GNUも好きな

おばさんになりました。

音楽を好きになる時の私のパターンは、

”この曲の、この雰囲気なんか好き!”ってインスピレーションパターンと

”なんか、この曲、ひっかかる。違和感感じる”っていう不思議パターンの

二択。

KING GNUを好きになったのは、前者。

星野源を好きになったのは 後者なんです。

一見すると逆じゃね?ってとこですが、もー、まがいもなくそうなんです。

KING GNUは、音楽出身者の集まりだけあって、日本ポップスによくある、

サビをここへ持ってくる!とかいう概念はないかわり、コード進行の心地よいエロさ、

歌詞のストレートさ、とにかく音楽に真面目。

それが、この雰囲気(もしくはこのド直球さが)気持ち良す、になる。

ところがどっこい、星野源はどうだい?

見た目はなんだか真面目で優しそうで明るいドポップスや緩めの曲調で雰囲気に惹かれそうですが...ちょっと奥さん、騙されないで(いや、もちろん良い意味で)

使うコードムズ過ぎ。 

歌詞、たまに世の中や人、事に中指立ててますぜ。

星野源は、蜘蛛膜下出血で倒れるまでの抽象的な作風から、一変して

受け取り手によって曲の形が変わってもいいようなふわっとした歌詞を

心掛けているそうです。

なぜだろう、なのに気になる。引っ掛かるポイントがあるんです。

例えば、「SUN」という曲。

曲調がホント、キングオブポップス。踊りだしたくなっちゃうような

軽やかな曲。

で歌詞はというと、サビで

「君の声を聴かせて。雲をよけ世界照らすよな。

遠いところも雨の中も全ては思い通り。」

うんうん、いいねいいね。明るいね。ポップスだね。

が、雲行きが怪しくなる...

「祈り届くなら、安らかな場所にいてよ。僕たちはいつか終わるから。

踊る今」

おいおい、安らかな場所じゃないの?いつか終わっちゃうの?

ええ~??

 

「アイデア」では

「続く日々の道の先を塞ぐ影にアイデアを 雨の音で歌を歌おう」

と、曲調に合った明るい歌詞に続き、2番では

「生きてただ生きていて、踏まれつぶれた花のようににこやかに中指を」

おいおい、尋常じゃないよ。中指立っちゃってるよ。

イデアに関しては、1番と2番が表と裏のようになっているので

そこも一つの曲としては意外なんだけど。

星野源は、いい意味で裏切ります。

こうきたらこうだよね。ハッピーなエンドはハッピーエンドだよね。

という固定概念を覆し、一見幸せそうなカップルも少し先には別れがあったり

頑張って日々を繋ぐ人も時として虐げられハラワタ煮えくり返って、

それでも心の中でナニクソと中指を立てながら生きてるんだ!という

現実というか、人生そんな綺麗ごとばかりじゃなくて泥臭くて

みんな汗かきながら生きてるんだ!っていう歌詞を軽やかにポップスに

ぶっこんでる。

んー、サイコー。

そんでもって

「Same Thing」より。

”I want to say、FACK YOU!”

”You know I meant it with love”

どんなクソみたいな人生や世界でも、全部ひっくるめて愛おしい。

優等生星野源、不良になったかと思ったけどやっぱ好こ!!

気が付けば、星野源に振り回されてるのに星野源に納得させられて

星野源の虜になる、恐ろしいループに入ってました。

 

フフフ。音楽って面白いですね。